第00号『プロローグ』
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週刊「帰還限界点 連載小説」
☆============================= 第00号 (2008/08/31)=====
『プロローグ』
それは、一人の少年の素朴な疑問から始まった。
「幽霊って、本当にいるの?」
その問に、大人達は笑い飛ばし、あるいは本気に受け取らず、
冗談めかして『いるいる』と、やはり笑っていた。
本気にしない大人達を後目に、少年はただひたすらに本を読
みあさった。
新旧の〈聖書〉、黙示録と呼ばれる数々の〈予言書〉、
天使と悪魔が描かれた〈物語〉の数々、
毛色を変えて〈精神医学書〉や〈科学雑誌〉……
挙げればきりが無いほどである。
しかし、少年にここまでさせるエネルギーの源とは一体何な
のだろうか。
答は簡単、少年は見たのだ。
〈幽霊〉を……
いや、それは厳密ではないのかもしれない。
少年が選ぶ書物には何故か西洋的な幽霊、いや〈精霊〉が描
かれていた。
猛禽類の様な翼と光輪を頭上に戴いた姿の精霊が……
おそらく無意識のうちに、書物に描かれた挿し絵と自分が見
た者を重ねていたのだろう。
そして、少年はそれを知りたいと思ったのだ。
見た物を解き明かそうとするエネルギーと少年の興味は、次
第に〈霊的な者〉の科学的解明へと転じていった。
そして二〇余年、少年は自分を笑い飛ばしていた大人達と同
じ、大人となっていた。
少年は少年の心を失わず、霊的な者の別なカタチを見つけ、
世界に貢献する事となった。
〈宇宙開拓航行システム〉……
人が地球の外へ出ていく為のシステムを図らずも完成させて
しまっていたのだ。
これは、人の精神をデジタル信号化させ、一個の独立した、
自我を持つプログラムとして、新たな人類へと進化するシステ
ムだった。
少年は、霊的な者とデジタル化された精神体とは、同義の存
在であると考えていた。そして、狭くなった地球で生活できる
と思い、〈地球内地球環境適応システム〉として、〈デジタル
ワールド〉を創造り上げた。
しかし、周囲の人間は汚染され尽くした地球を捨てようとし
ていた。そのため、少年の作り上げたシステムは、周囲の者達
にとって渡りに舟、効果的な代物として映ったのだ。
そして、少年のシステムは流用された。
世界は、少年が想い描いた光景とはかけ離れ始めた。
システムは奪われ、組織の歯車の一つとなった少年は、もう
希望を失っていた。
今はただ、システムのテストを行うために、哀れな生け贄を
ナビゲートするだけであった。
(第一話につづく)
☆お知らせ==============================================
皆様、はじめまして。
帰還限界点の主催をしている雨宮瞬壱(あまみやまたいち)で
す。
そろそろ、今まで書き溜めた作品を公開したいのと、
みんなで世界を創っていきたいという想いから、
先月まで販売していた作品をメルマガで公開することにしまし
た。
みなさん、是非、感想をください!
待ってます!
☆アナタも帰還限界点に参加しませんか?==================
帰還限界点はシェアードワールドです。
複数の著者が同一の世界設定や登場人物を共有して創作する作
品群となっています。
ですが、若干のルールはあります。
公式ホームページでも詳細を説明しておりますので、是非ご覧
ください。
http://otjyuku.net/pon/
☆感想・問い合わせ======================================
ご感想・お問い合わせはコチラのフォームからお願いします
http://www.formpro.jp/form.php?fid=36224
☆======================================================
著者:雨宮瞬壱
メールアドレス: kagura-info@r6.dion.ne.jp
ウェブサイト: http://otjyuku.net/pon/
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『プロローグ』
それは、一人の少年の素朴な疑問から始まった。
「幽霊って、本当にいるの?」
その問に、大人達は笑い飛ばし、あるいは本気に受け取らず、
冗談めかして『いるいる』と、やはり笑っていた。
本気にしない大人達を後目に、少年はただひたすらに本を読
みあさった。
新旧の〈聖書〉、黙示録と呼ばれる数々の〈予言書〉、
天使と悪魔が描かれた〈物語〉の数々、
毛色を変えて〈精神医学書〉や〈科学雑誌〉……
挙げればきりが無いほどである。
しかし、少年にここまでさせるエネルギーの源とは一体何な
のだろうか。
答は簡単、少年は見たのだ。
〈幽霊〉を……
いや、それは厳密ではないのかもしれない。
少年が選ぶ書物には何故か西洋的な幽霊、いや〈精霊〉が描
かれていた。
猛禽類の様な翼と光輪を頭上に戴いた姿の精霊が……
おそらく無意識のうちに、書物に描かれた挿し絵と自分が見
た者を重ねていたのだろう。
そして、少年はそれを知りたいと思ったのだ。
見た物を解き明かそうとするエネルギーと少年の興味は、次
第に〈霊的な者〉の科学的解明へと転じていった。
そして二〇余年、少年は自分を笑い飛ばしていた大人達と同
じ、大人となっていた。
少年は少年の心を失わず、霊的な者の別なカタチを見つけ、
世界に貢献する事となった。
〈宇宙開拓航行システム〉……
人が地球の外へ出ていく為のシステムを図らずも完成させて
しまっていたのだ。
これは、人の精神をデジタル信号化させ、一個の独立した、
自我を持つプログラムとして、新たな人類へと進化するシステ
ムだった。
少年は、霊的な者とデジタル化された精神体とは、同義の存
在であると考えていた。そして、狭くなった地球で生活できる
と思い、〈地球内地球環境適応システム〉として、〈デジタル
ワールド〉を創造り上げた。
しかし、周囲の人間は汚染され尽くした地球を捨てようとし
ていた。そのため、少年の作り上げたシステムは、周囲の者達
にとって渡りに舟、効果的な代物として映ったのだ。
そして、少年のシステムは流用された。
世界は、少年が想い描いた光景とはかけ離れ始めた。
システムは奪われ、組織の歯車の一つとなった少年は、もう
希望を失っていた。
今はただ、システムのテストを行うために、哀れな生け贄を
ナビゲートするだけであった。
(第一話につづく)
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す。
そろそろ、今まで書き溜めた作品を公開したいのと、
みんなで世界を創っていきたいという想いから、
先月まで販売していた作品をメルマガで公開することにしまし
た。
みなさん、是非、感想をください!
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品群となっています。
ですが、若干のルールはあります。
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