【作業療法塾】塾長の日常や医療に対する想い、文献の紹介をします。

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塾長の独り言トップ  > 2010年06月

2010年06月27日

第239回 根本原因に近づけるか?

根本原因に近づけるか?

■今日のフィードバック

アナタは、考察が苦手ではないですか?

まぁ、この質問に「いいえ」とか「得意です」とか答えられる方は少ないでしょう。

でも、実際には苦手と思ってしまっているだけで、型とかやり方を曖昧にしてしまっているからではないでしょうか?

また、実は考察の仕方ってことを学校ではしっかり教えてはくれないんですよね。

だ~か~ら、実習で色々言われてしまうんですよね。

「考察になってないよ」とか「考察がたりないよね」とかね。

さて、では何故そういわれてしまうのでしょう?

っと、いえいえ、何故? としてしまうと個人や自己の内部にその原因を見出そうとしてしまいますからね。

何が原因なのかを考えてみましょう。


■重要なキーワード

そう、この「何が原因なのか」という考え方――実は「何故」と言葉を少しだけ変えてみただけでしかないんですよね。

でも、人が持ってしまう印象と言うものは不思議ですね。

「何故」というものを一つ見つけるとそれが即、主要な問題点と思ってしまい、それを解決すればどうにかなると思ってしまうんですね。

でも、実際には問題点は大きなものでしかなく、その問題点に対しても「何故?」を繰り返していく事が大切なんです。

そうすることで、ようやく「何が本当の原因なのか?」というところに到達できるんですね。

そう――「根本原因」ってやつです。

よく考えてみてくださいよ。

アナタがしている考察と呼んでいるもの――表面的な問題点に対してのとりあえずの対策になっていませんか?

物事を考えていく順番が、原因があって対策を考えたのではなく、手段があってそれにあわせた問題点を当てはめただけないなっていませんか?

この違いについてを十二分に考えてほしいと思っております。


■ノウハウをちょっと

とはいえ「じゃぁどう考えたらいいのさ!」と言われてしまいますからね。

何度か話題に出していますが、一番簡単で難しいものをお話します。

えぇ、もう、何度でも話しますよ。


「何故は五回繰り返せ!」です。


アナタは中学校くらいで因数分解とかを習いましたよね。

ええ、数学ですよ。

日常生活では全く意味ないじゃん! とか僕も当時は文句を言ってましたよ。

でも、あれって、数学としてものを見てはいけないんですよ。

論理の展開をするきっかけ、考え方としてみてみると、今こそ勉強しておいて良かったと思えるはずです。

ある問題というものは、それを構成する要素や原因が混在した形になっています。

それを、小さく考える為に一つ一つの要素に分ける。更にその要素を構成している原因にあたるものまで分解する。そして様々でてきた原因のなかに、最も重要で大きなものがあります。それが根本原因。

さあ、それをしていくためにすることが、何故を五回繰り返すという事なんです。

何故? と考えてでてきた事に対して、何故? と考える。

その時によく学生さんがやってしまうのが、小さく考えるべきなのに、大きく考えてしまうという事。

小さくする事を念頭に、何故を繰り返してみましょうね。


面倒くさいと思えるほど、自分に都合の悪い考察がぽこぽこ生まれてくるはずですよ♪



「作業療法塾塾長」齋藤 信
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2010年06月20日

第238回 技術と理念

技術と理念
■今日のフィードバック

技術と理念――どちらかと言えば、技術。

特にテクニックというものを好んでしまう傾向が僕らにはありますよね。

新しい技術、他のセラピストが出来る技術、そういったものがあると、ついつい陰でコッソリ練習して、次のタイミングでは完璧にしておいて、やって見せたり。

うん、ある意味、セラピストの習性ですよね。

知識や技術を収集してしまうのは。

どうです?

アナタにもそんな経験はありませんか?

おぉ? ありますよね。うんうん。

では、なんでなんでしょうねぇ~


■重要なキーワード

って、今回のポイントは、実はそこではないんですけどね。

とりあえず僕の考えとしては、そういった収集癖ともいえる行動は、セラピストという専門職としての矜持のなせる業かな~とか思っています。

だって、専門職って言ってるのに、知らない事があるのは悔しいと思いますもんね。

実はそんなことないし、そんなことを考えるべきではないんでしょうけどね。

だって、そうでしょう?

新しい技術が次々出てくるって事は、時代の流れとともに今ある技術は必ず廃れていくってことですよね。

まぁ、だから収集するってこともあるんでしょうし、そういう意味で技術を習得する事に力をかけるのは大切な事ですよね。


でも、もう少し矛先を変えて考えてみたいのが僕です。


では、今の技術は廃れ、新しいものが増え続けることを前提として、長期を通り越して永続的に使えるものってあるんでしょうかねぇ~


■ノウハウをちょっと

はい、ノウハウやら小手先のテクニックを紹介してきた身としては、常に新しいものを紹介し続けることに若干の疑問を抱かないでもないんですね。

そこで大切にするべきことは、理念、となってくるわけです。

新しいテクニックとはいっても、僕らが関わる方が最終的な相手なわけですから、そこに向かっていく手立ては違えど、考え方は一緒のはずなんですよね。

到達したいところは同じはずなんです。

関わる相手の個別性というものは確かに存在しますが、それ以前に、もっと大きな枠で捉えることも必要なんでしょうね。

そう、人に関わるといより、人類に関わる事を考えれば、新しいテクニックに惑わされずにサービスし続ける事が出来るのかもしれませんね。



「作業療法塾塾長」齋藤 信



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2010年06月13日

第237回 人に伝える難しさ

人に伝える難しさ

■今日のフィードバック
アナタは、人に何かを伝えるということをしていますか?

おや、していない?
しているつもりだ?
上手くできている?

ふむふむ、色々な意見が出てきているようですね。
確かに、これは僕の質問の仕方が悪かったのかもしれません。
誰かに何かを伝えないで生きていくなんて事は、まず不可能ですよね。
その内容や質、出来ややり方はさておいて、ね。

ですので、あらためて質問を……

アナタは相手のことを考えて、物事を伝えていますか?

考えてみてください。


■重要なキーワード
どうです?
意外としっかり行っていない自分に気づいたのではないですか?
え?
患者さんのことを考えて話している?
うんうん、そうね。確かにそうですよね。でも、それって本当に伝わっているのでしょうか?
確かに、その方のためになることを考え、悩み抜いて選択したサービスとかってぇものを準備していますよね。
でもね、僕が言いたいのはソコではないんですよ。

僕が言いたいのは、『相手の理解の歩幅に合わせて物事を伝えているか?』ということです。

ハッキリ言って、僕はコレが苦手です。

だって、僕よりも経験年数が多くて、年齢も高い管理職の方なら、僕如きの拙い話しや考えなんてものは、全てお見通しですよね?

とかって前まで思っていて、トゲトゲしてたからなんですよね。

うん。本当にマズイ思考だねぇ。

自分のしみったれたプライドを誇示して、共通言語で話せない奴を馬鹿にしている。

そりゃぁ、伝わる物も伝わりませんわ。
専門職の悪いトコロですね。

自分の資格や職種を後生大事にしている。
それって、利用者さんや患者さん、サービスを受ける人にとってどれだけの価値があるんでしょう?

もっと、大切にすべきですよね、僕らはそういったサービスを提供する側なのですから、サービスを受ける方がどれだけ価値のある物を受けられるかってことを。

そして、それを達成するために、専門職といわれる人たちが互いに理解できる言葉でコミュニケーションが取れているという事を。

うん、ようやく最初の話しにつながった。

そのために必要なことが、『相手の理解の歩幅に合わせて物事を伝えているか?』ということなんですよね。


■ノウハウをちょっと
この理解の歩幅という奴は、人によって違います。
職種、経験、知識、年齢、出身地、性別――他にも人によって異なる要素というものがあります。

じゃあ、相手に伝わるようにするにはどうするのか?

これはもう、相手に会わせるという事以外にはないと思います。

だって、相手が知らない言語や理屈をいくらこねてみたところで、結局のトコロ、何を言っているのかわからない、言いたいのかがわからない人、と思われてしまうのが関の山です。

だから、相手の死っている言葉、相手の理屈に合わせて伝えるということが大切なんですね。

あぁ、でも、注意とかはまた別ですよ。相手の理屈に合わせていたら平行線ですからね。

とはいえ、相手に一つ一つ理解してもらえるよう、ゆっくり、伝わる伝え方を選択していかなければならないですよね。

そうしていけば、アナタはきっと現場で求められる、本当に必要とされるセラピストに一歩近づけますよ。

たった今から、はじめてみてください。

『相手の理解の歩幅に合わせて物事を伝えているか?』

ってことを、ね。


「作業療法塾塾長」齋藤 信



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2010年06月06日

第236回 刺激のある生活

刺激のある生活
■今日のフィードバック

アナタは生活に刺激がありますか?

毎日、新しく新鮮な気持ちで過ごせていますか?

きっと、そんなことをあまり気にせずに過ごしているのではないでしょうか。

なぜって、その方が楽ですよね。

毎日同じことの繰り返し。

自分の好きなことや、無理のない生活を続ける。

悪いことなんてなさそうです。

静かに暮らせそうですよね。

どうです?

そんな生活、アナタはいいと思いますか?


■重要なキーワード

面白いことに、人の気持ちは安楽で平穏な――ある意味変化の少ない生活を望んでしまいがちです。
でも、脳はそれとは逆で、新しい刺激がないと能力が落ちていきます。
使わないシナプスの経路が細くなっていきますよね。

何を言いたいのかといえば、毎日同じことの繰り返しでは結局クオリティが下がって、今のパフォーマンスを維持できないかもしれない、という事です。

気持ちの部分で――というはなしを先にだしましたが、それにしたって結局のところは脳味噌が作り上げていることなんですから、気持ちが変わるってことだってあるはずです。

そう、『ヒマだ!』とかね。

このヒマって奴は曲者だ、と僕は思っています。

だって、この状態に陥ると、「何かをしたいけど、したいことがない」という下に向けての螺旋階段を下り続けるようなものですからね。

酷いと、しょうもないことで時間を費やしていたりすることも稀ではないでしょうよ。


『小人閑居して 不善を なす』


ってね。



■ノウハウをちょっと


『小人閑居して 不善を なす』なんて孔子の言葉があるくらいですから、暇だと余計なことしかしないで悪い方に転がっていくのは凡人の常。

だったら、意図的に暇ではなくするというか、日常のちょっとした変化に気持ちを向けられるようにしておくと、ヒマだとおもう余裕もなく、脳のシナプスを刺激しつつ、あわよくば新しい経路をつくってしまってスキルアップ!

うん、都合が良すぎるかもね。

でも、そうなったらいいですよね。

なので、たった今からアナタに課題を出します。

mixiでもブログでもツイッターでもいいです。

一日一言、新しい気付きを書き残してください。

そりゃあ、誰かに返事がもらえればなおいいですが、最初はそんなことは気にせずに。

とにかく何かを書き残していきましょう。

いいですか、あくまでも新しい気付きです。

もし、そういったことを見つけられなかったら、いつもと違う道を歩いて通学するとか、電車の乗る車両を変えてみるとか、工夫をしてみてくださいね。

きっと、素晴らしい刺激に満ち満ちた生活に変わっていきますよ♪




「作業療法塾塾長」齋藤 信



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