【作業療法塾】塾長の日常や医療に対する想い、文献の紹介をします。

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塾長の独り言トップ  > 2010年05月

2010年05月30日

第235回 どこに力を置くのか?

どこに力を置くのか?
■今日のフィードバック

毎日毎日、僕らは同じことの繰り返し。

そんななかで、少しずつ自分自身の得意なことや苦手なことが見えてきているのでしょうね。

さぁ、そこでアナタはどんな選択をするのでしょう?

・得意なことを伸ばしますか?
・苦手なことを補いますか?
・それとも、全く別な、新しい能力の開発をするのでしょうか?

アナタの選択は、いったいどれになるのでしょう?
選んでみてくださいね。


■重要なキーワード

ちなみに、僕はむかし、苦手なことを補おうとしていました。

おそらく、アナタもそれを選択したのではないですか?

だって――いつまでも拙いところをそのままにしておけないとか思ったのでしょうから。

それとも、バイザーや先輩、上司から「ここを直せ」と具体的に言われてしまいましたか?

過去の僕なら、同じことを言われてそうしたでしょうし、同じことを後輩や学生に伝えていたことでしょう。

ですが、それは非効率で成果が現れづらい者ではないかとも思い始めました。

というのも、確かに自分の能力に対しての現実検討をより具体的にして行く必要はあるでしょう。

ですが、それを苦手を改善する為に行うには多大な精神エネルギーが必要ですよね。

ネガティブな自分自身に触れるわけですから、時間もかかれば、モチベーションも下がります。

さて、では、どうしていこうか、と考えた時……

自然と苦手な部分まで目を向けられるようになればいいな、ということです。

自然と、ということは、誰かに言われてやるとかではなく、ネガティブな思いでやるのではなく、自分自身必要があってやる、と思ってやったほうがいいじゃないですか。

そう、だから、僕はアナタ自身の良いところを伸ばしましょう、と言うようになりました。



■ノウハウをちょっと

その結果どんなことを期待するのか、といえば――

まず、自分自身の強みを知ることが出来ます。自分自身だからこそ出来ること、他の人とは違うこと、様々なものが見えてくるでしょう。

そして、得意なことを伸ばせば――得意なことが頂上として苦手なことを裾野という山をイメージしてみてください。頂点をのばそうとすれば自然と裾野もあわせて底上げされるはずです。

そう、自分の好きなことをやって強みが強化されて、弱みが補われるなら、こんないいことないじゃないですか。

こころ穏やかに、しかし熱い思いを冷ますことなく自分自身をちょっとだけ成長させることが出来るのではないかと、そんなことを思いました。


「作業療法塾塾長」齋藤 信



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2010年05月23日

第234回 柔軟に考える

柔軟に考える

■今日のフィードバック

物事は、人が考えることで成り立っています。

でも、その考えるということは、時や年齢とともに固定化してきます。

残念な話なのかもしれませんが、事実です。

えぇ? そんなことないよ!

そう思ったアナタも、少し今までのことを、最近のことを振り返ってみてくださいよ。

考えが固定化しているものがあることに気付けませんか?


■重要なキーワード

別にね、必ずしも悪いことではないんですよ。

固定化という言い方だからそうなんですよね、きっと。

ある意味、慣れ親しんだやり方であったり、好みの思考パターンであったり。

そういったものなんですよね。

だから、悪いことではないのかもしれません。

ですが、それを一度落ち着いて見てみるということも必要です。

もしかしたら、そのやり方や考え方というものが一般的には受け入れがたいものになっていることだってあるからです。

特に作業療法士をしていると、高校生の頃までの友達と全く話が合わなくなってるなんてこともありますからね。

また、相手の発想や考えには、感情を抜いて聞いてみると、聞くべきところが随所にありますからね。

それを受け入れられるかどうかという、発想の柔軟性、思考の受容力なんてものが試されることになるでしょう。


■ノウハウをちょっと

さてさて、色々――と言うほどは今回書いていませんが、思考の固定化ほど怖いものはないと思っています。

また、思考が固定化してしまっている方を取り扱うときの精神エネルギーの消費量の膨大さといったらないですよ。

逆を言えば、周囲にそう思われないような、良いものは取り入れていくとか、多少面倒でも新しい技術を勉強する気持ちを忘れないでいる、そんな人でいるべきですよね。

敬遠される存在にならないように、脳味噌が年寄りにならないように、柔軟に考えられるようになりたいですね。

「作業療法塾塾長」齋藤 信



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2010年05月16日

第233回 受け継がれるもの

受け継がれるもの
■今日のフィードバック

毎度毎度好きな事を書かせてもらってます。

そして、いつもお付き合いいただきありがとうございます。

今回は、最近の自分のテーマにもなっていることを話題にしてみます。

そう「受け継がれるもの」

僕もとうとう10年目のOTに突入しました。

最近、特に思っていることが、後から続く人たちに何が残せるのだろう?

ということです。

ただ、漫然と仕事をしてきたわけではないですし、コレを読んでくれているアナタもそうではないでしょう。

でも、自分の足跡や、培って蓄積させた事を自分自身の中にのみとどめてしまってきたのではないだろうか、と思わざるを得ません。

ついつい、自分の知的好奇心を満たすことや、他の人が知らない、出来ない専門技術の習得をして満足してしまったり。

僕自身、よくやってしまっていることでもあるなぁ、と。

どうです? 実際、アナタもそんな側面があるのではないですか?


■重要なキーワード

まぁ、専門職ですから、そういった自己満足の部分が強くあるのも仕方ないと思わなくもないんですけどね。

昔から、ある意味職人の世界だったのですから技術は盗むもので、先輩やバイザーのやっていることを見て、やって、自分の技術に消化(昇華)する。

でも、それと同時に、口伝で行われていることのなかから、システム化したり、文書化したり、統一、標準化できることもあるのではないだろうか……。

そう、思うんですよね。

確かに、数多のテキストとなる文書、文献はあります。

でも、そういったものではなく、今まで個別に培ってきた考え方や、やり方を整理して、系統立てたいとも思えるんですよね。

個人個人で蓄積させてきている情報量はその経験年数に応じて膨大なものになっていますからね。

それを後続に伝えないのでは勿体無い。

まぁ、そんなことを思うわけです。


■ノウハウをちょっと

年齢も重ねていきますし、若い世代に任せていきたいとも、もっと育ってほしいとも思うんですよね。

それは、大きくいえば作業療法全体の活性化になりますし、少しずつ小さく考えていけば、病院や施設ごとの活性化、部署の活性化になるんですよね。

で、最終的には個人の活性化、成長や進化(深化)につながる。

なんだか、卵が先かニワトリが先か、みたいな話になってきましたね。

でも、個人が培ったものが、そこを離れた時にそこに全く残らないのでは、なんだか寂しいものがありますからね。

ここからは、きっと僕自身の欲の部分でもあるのでしょうが、何かを残したいんでしょうね。

僕のエッセンス、みたいなものを、ね。


「作業療法塾塾長」齋藤 信



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2010年05月09日

第232回 考察が苦手な理由(6)

考察が苦手な理由(6)


■今日のフィードバック

第六回目になりますが、今まで様々なお話をしてきました。

今回は実践編として、ちょっとした問題を出そうかと思います。

では、問題。

とある日曜日、朝8:15。中央線で立川から新宿に向かうシルバーシートに一枚の紙が貼り付けてありました。
それは、5×10cmのチラシの裏に赤のペンで野球について書き込みがされていました。
「楽○の野○バカは
勝てば自分の手柄にして
負けたら選手責任してる
昔からずるい奴だ
トラブルメーカーでもある
あいつのいくところ
あっちこっちでトラブってる
悪だ」

さぁ、これらの情報から、このメモを書いた人の背景を考えてみましょう!


■重要なキーワード

これは、実は実際にあったもので、妻と一緒に見つけて新宿に着くまで分析をしていた事が元ネタになっています。

まぁ、僕らが予測した背景は、
55歳~60代の男性。昔から野球好きで、リビングや茶の間で野球の観戦をするのが習慣になっている。家族構成は――って、まぁ、いいか。

もっと読み取れたことがありましたが、別に僕らの分析結果はどうでもよかったりします。

今回僕がお話したい本当の内容とは、情報一つ一つの持つ意味や背景が考えられるかどうか、ということです。

考察につなげる話しですね。

まず、学生さんがよくやる分析方法なのですが、ことば情報に頼ってしまうということです。

話しの内容分析に重点を置いてしまい、行動や非言語的反応、表現が二の次になってしまうってやつですね。

そうではなく、行動や非言語的な反応や表現にこそ様々な情報が隠れているものです。

今回の例題でいえば、紙とペンがそれ。

その二つから、チラシの裏が白いものをメモ帳の状態に切りそろえて、すぐに書ける状況にある場を想像できたかどうかですよね。

また、紙が置いてあった時間帯と場所という環境要因もその一助になるはずです。

どうです?

アナタが考えてみた分析内容ではその辺まで含めて考えることが出来ていましたか?


■ノウハウをちょっと

でもこれが出来るようになるには、アナタ自身の下地に厚みがないと辛いのかなぁ~とも思います。

様々な経験を通してしか気付き得ないことというものも確実にあるんですよね。

それらを短時間で補うためにはどうしたものか……

うん、そうね。

一つは様々な年齢層の方と話す機会をもつ、という事でしょうか。

で、二つ目は一人で考えない。

前々から言ってますけど、一人の人間が考えられる事には限界がありますからね。

いずれにせよ、ただ漫然と日々を過ごすのではなく、色々なことを気にしながら生活してみることをオススメします。



「作業療法塾塾長」齋藤 信



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