【作業療法塾】塾長の日常や医療に対する想い、文献の紹介をします。

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塾長の独り言トップ  > 2010年02月

2010年02月28日

第223回 春だから……

春だから……


■今日のフィードバック

ようようと春が近づき、世の中が暖かくなってきていますね。

白梅が花をつけたかと思えば、もう散り始めている。

桜も早いかもしれません。

うん、春ですねぇ~。

でも、バイザーが使う「春だから」という言葉と、学生さんが使う「春だから」という言葉――実は天と地程の開きがあることにお気づきでしょうか?

おそらく気付いていない、またはなんとなく意味を感じてはいるけど、それが真実そうなのか確信ができない、といったところでしょうか?

どうです?

今まであまり気に留めていなかった方も、――そういえばバイザーが申し送りで言っていたけど、聞き流していた――とか思ったのではありませんか?

ホンと、春ですよねぇ……


■重要なキーワード

どうでしょう?

確信が持てなくても、言葉が気にはなっていましたか?

気にも留められずにいたなら、アナタの実習への姿勢はまだまだということです。

うん、若干意地悪かな?

いい加減、意味の解説をしましょうか。

これは、まぁ、患者様に限ったことではなく、誰にでもいえることなのですが、春――というよりも、季節の変わり目には、人の心に変化が起こりやすい時期でもある、ということです。

ただ、特に精神科であったり老年期の方と関わる方にはよくあることであったりします。

一般的には気温の変化(外界の環境の変化)により自律神経のバランス調整が乱れるとか、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかないとかで風邪を引くという目に見えて明らかなものです。

ですが、身体的な影響以外に、心にも少なからず影響を与えているという事なんですよね。

そういった患者様って、実は環境の変化に敏感であるともいえるんです。

環境の微妙な変化を感じ取り、それが何なのかという認識を持たないまま、自分の感情であったり、気持ちの変化として現れてしまうんですね。

具体的な例を挙げれば、この時期に患者様に動きが現れたりします。

あぁ、この「動き」というのも医療の隠語なのかな。

色々な意味が含まれているので――例えば、恋愛、暴力、離院、自傷行為や自殺企図などが挙がります。


例に挙げただけではなくとも、誰でも春になれば気持ちが浮つきますし、秋になれば気持ちが沈むことがあります。

ただ、それが反応として大きく出てくる方もいる、ということですね。



■ノウハウをちょっと

実は、こういった状況で動きがあった場合、「続くかもしれない」と僕らは思います。

経験的に、この時期というのが、患者様の動きが活発になるので、注意が必要になるんですね。

なので、いつも以上に「違和感」を感じられるように気持ちを張るようにしています。

例えば、いつもサンダルを履いて来る患者様が靴を履いてきた、とかね。

それを新しい靴を買ったんだ、と思うか、離院の可能性に思い至れるかで心構えが変わってくるというものです。

まだまだ、変化に気付けるポイントはあると思いますよ。

気持ちを張ること、忘れずに、ね。


「作業療法塾塾長」齋藤 信

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2010年02月22日

第222回 考察が苦手な理由(2)

考察が苦手な理由(2)

■今日のフィードバック

前回の『考察がつながらない』の追加のお話でもありますが、情報同士の関連性がイメージできていないのでしょうね。

でも、その関連性を知る前の段階で、その情報がどういった種類のものなのかを分類しておく事が必要なのかもしれませんよ。

よくいる学生さんの例――特に身体や老年期系の実習に先に行った人――では、全体像と評価のまとめと考察が全て一緒になっている書き方にしているがゆえ、わからなくなるということが多いかな?

よく見てみてくださいよ。

全体像、評価のまとめ、考察――

全て題目が違うじゃないですか。

なのに、一緒くたにしては拙いのではないでしょうか?



■重要なキーワード

では、先の三つでは、そもそも何を書いたらいいのかを考えてみましょう。

あぁ、でもコレだけは先に云っておかなければならないですね。

レポートの書き方は、一般的な流れが実習要綱に書かれています。ですが、その解釈がバイザーによって違っていたりと、受けてきた教育によって若干の違いが出てきてしまいます。なので、正解は存在しないと思ってください。

うん、いい訳だね。

だ~か~ら~、学生さんが迷うんですよねぇ。

まぁ、いいや。それはそれ、コレはコレ。

今回のものが参考になって、考察がスムーズにいけばいいですからね。まずは塾的な考え方を示してみます。

まず『全体像』
これは、客観的な事実のみで構成するものと考えています。
ある意味、その対象となった方の人生と今の現状を把握するための部分です。 まずは事実のみで解釈を入れずに構成するべきと考えます。

次に『評価のまとめ』
ここでは、全体像から評価した内容を記載していく部分です。
考察が含まれてくる場合もありますが、それは評価した事に対してのものになるでしょう。そもそも何故その評価がなされたのか、などですね。
標準的なテストの結果を全体像に含めるべきか、ここで書くべきかで悩むところですが、評価ということでコチラに含めることにしましょう。
主観的な状況の説明、客観的な事実の解釈、標準化されたテストの内容、などを書いていきましょう。

最後に『考察』
まぁ、自分の考えを述べるところですよね。
現状を把握して、それに対する評価をおこなったわけですから、そこから対象となる方の目指すところがハッキリしてきたのではないでしょうか?
では、その目指すところに到達する為には何が足りなくて、それを補うには何をするのでしょう?
と、まぁ、そういった内容が書かれ、作業療法士としてアプローチするのがどこからどこまでで、その他の部分はどの分野のどの職種と連携すべきなのか、という問題点の焦点化も書けるでしょうね。



■ノウハウをちょっと

ざっとですが、色々書きだされました。

こうやって、まずは書くべき事を分けてみました。

僕は、情報はまとめるものではなく、整理するものと考えています。

いろいろと書きたくなる想いもあるかと思います。

ですが、ここではすこうし待って、落ち着いてみてくださいね。


「作業療法塾塾長」齋藤 信

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2010年02月14日

第221回 TPOって知ってる?

TPOって知ってる?

■今日のフィードバック

TPO(ティーピーオー)――

不覚にも昨日まで知りませんでした。

最近、ニュースで騒がれている、品格の欠如や、その場に合わない行動を取る方がいたおかげで知る事ができました。

うん、まぁ、反面教師、みたいな。

そんな誰かはさて置いて……

TPO(ティーピーオー)は、 Time(時間)、Place(場所)、Occasion(場合)(注:Opportunityと使われることもある)の頭文字をとって、「時と場所、場合にあった方法(服装等も入る)」を意味する和製英語。(引用Wiki)

だそうです。

なるほど。

どこでも共通して云えることですね。


■重要なキーワード

このTPO、要は公私混同をしないこと、だそうですね。

よく学生さんが指摘を受けたり、悩み事として話してくることがあります。

「つい、タメ口になってしまうんです」
「相手との距離が近くなってしまうんです」

とかね。まぁ、あとはしゃがむと背中が丸見えになる、でしょうかねぇ。

なんにしても、実習中の学生さんとして求められる姿というものもあります。

それが出来るようになることがまず第一歩でしょうね。


■ノウハウをちょっと

うん、どうも今回は文章に熱が入りきらない感じですね。

いかんな~物書きとしてプロ失格だ。

TPOが成ってないね。

求めてる人に求められている言葉を伝えられるということ、目指したいものです。



「作業療法塾塾長」齋藤 信

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2010年02月07日

第220回 考察が苦手な理由(1)

考察が苦手な理由(1)


■今日のフィードバック

学生さんの永遠の悩みの種、考察。

なんでかみなさん苦手としていますよね。

学生さんにその理由を直接聞いてみていますが、なかなかに様々な問題があるようです。

というのも、個人個人での悩みの部分がありますからね。

少しでも事例を集めていかなければ、

「そうそう! そこなんですよ!」

という痒いところに手が届いたということにならないのだろうな~と思っています。

とはいえ、ここが苦手という話題を出してくれた方にはなにがしかの話題提供もしたいですからね。

少しばかりそんなお話をしようかと思っています。

シリーズ……という程でもないですが、毎回出てきた悩みをもとに話題にしていきますね。


■重要なキーワード

今回は「考察がつながらない」という悩みです。

うん、つながらないっていうのは、実はバイザーの悩みにもあるんです。

考察のつながりを説明するのが難しいと感じているバイザーもいるんですね。

でも、学生さんの認識と若干の違いはあるようです。

学生さんが悩んでいるのは、評価したのはいいけれど、考察につながっていかない、ということみたいです。

でも、バイザーの悩んでいることは、考察同士の関連性につながりがでてこない、ということみたいです。

ふむふむ。どうやら一緒に話をしてはいけない内容のようですね。

まぁ、まずは学生さんの悩みについて考えることにします。


――とはいえ、評価して考察が出てこないって、どういうことなんでしょう?

これは、もしかすると考察以前の悩みなのではないでしょうか?

そもそも、評価するために何かを考えているかどうかですよね。

考えていないということは、評価のための評価になっているのではないでしょうか?

いやいや、それ以前に、評価と観察を一緒に考えているのではないですか?


■ノウハウをちょっと

だとすれば、まず観察(事実)から知り得た情報を整理して、その方の生活や能力について確認する。またその確認したことから、その方の可能性について予測し、その期待のもとに評価する。

するとどうでしょう?

これだけで考察になる要素を沢山含んでいるのではないかとおもいますが、如何?

まぁ、もっとそれ以前に語彙力、国語力の問題ってのもあるのかもしれませんけどね。


「作業療法塾塾長」齋藤 信

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