灼熱道中記:続続・第四夜「馬と牛と笹舟」
神社からの道すがら、笹を取って二人で舟を作りました。
昔は、茄子やキュウリで馬と牛を作って川に流したもんだけど…
いつ頃からか、やらなくなっちゃったなぁ…
精霊流しも堤燈が川下でゴミになるとかで、やらなくなったし…
伝統って、もっと大切に残すやり方を考えられなかったのかなぁ…と思う今日この頃です。
そういえば、御婆様からこんな話を聞きました。
「御精霊様はねぇ、来る時は、早く来たいぃ、早くきたいぃって、馬に乗って来るんだよ。
帰る時は、帰りたくねぇ、帰りたくねぇって、牛に乗ってゆっくり帰るんだと。
だから、馬と牛を作って、川に流してお迎え、お送りするんだよぉ…」
だそうです。
なんだか、少し物寂しくなっちゃいました。

きっと、この田んぼの地平線の夕闇がそうさせるのかなぁ…
地面と空の交わるところに、みんな還っていくのかなぁ…
なんてね。