CROSS-POINT(16)
「くはっ……」
胸にあたる金属の痛みより、一瞬にして酸素の供給が絶たれた苦しみが――なんて解説するゆとりなんかありゃしない。僕の襟がさらに引き絞られ、一気に苦しみが増してくる。
「や、やめ……」
どうにか絞り出した言葉に、トゥーは無造作に――いや無慈悲にも、か――スリーに向かって僕を投げた。
突然人が宙に舞い、抱き抱える形になったスリーとともに、僕らは大きな音をたてながら床に転げ落ちた。まったく、なんて馬鹿力だ。
「もう一度聞く。貴様、何を知っている?」
僕の知ったことか! と返したかったが、僕の呼吸が間に合わず、ゼイゼイと悲痛な音をだすだけであった。
(つづく)
アルファポリスの
『第二回ファンタジー小説大賞』
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