CROSS-POINT(13)
この男は、僕が今――スリーの言葉を使うなら――認知しているこの場にふさわしくない、と思う。これが俗に言うコスプレかと言えばそうではな い。事実、男が向けた剣は手入れが行き届き輝いてはいたが、無数の細かな傷をもつまさしく戦場で鍛えられた真剣だった。模造できるものではない、リアルな 何かを感じずにはおれなかった。
そう、だからこそ、異質なんだ。
今時、剣? 様々な兵器が存在する現代に?
(ナイ ン。その認識は間違っている。なぜなら、ここは現代ではない。いや、それ以前に歴史や時間に取り残された狭間の世界だよ――そんなに難しい顔をしないで。 すぐ疑問をくちに出す。悪いことではないけど、それでは真実が見えるまで時間がかかりすぎるよ――狭間の世界……そもそも、世界はどういう形で成り立って いるのだろうね)
スリーから言われるまでもない。それはもともとあった疑問であった。
(つづく)
アルファポリスの
『第二回ファンタジー小説大賞』
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