CROSS-POINT(12)
「ち……こいつもまたうろんな奴よ。気に入らんな」
(そんなこと言うものではないよ、トゥー。彼はナイン。僕ら全てに恵みを運ぶかもしれない知恵者。そう、なんでもかんでも怪しんでいては先に進まないよ)
スリーの軽快なキィ・ボードの音すら自分にとっては害毒とでも言わんばかりに苦い顔をしている――のだろう。声には怒気以外に一抹の不安の様なものが含まれている気がした。
「貴様も貴様だ。科学技術だかなんだか知らんが、その手妻も気に入らん!」
この男……
「俺は、一介の傭兵だ。剣を振るい、生きていくために必要なことだけをする。ただの戦場稼ぎなのだからな」
異質だ。
(つづく)
アルファポリスの
『第二回ファンタジー小説大賞』
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