【八十神の舞】神々の舞う地、神代市を舞台につむがれる物語。

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滝の弘法清水

その昔、旅のお坊様が安積山(額取山)の麓(登山道)を通りかかりました。
お坊様は、のどの渇きをいやそうと、近くにいた土地のおばあさんに「水を飲ませてくれないか」と頼みました。
おばあさんはみすぼらしいお坊様の姿を見て、ちょっとためらいましたが、それでも、わざわざ下の谷間までおりていって水を汲んで来て、
「どうぞ、のどをうるおしてくだされ」
と一杯の水を差し出しました。
お坊様は、わざわざ谷間まで水を汲みに行ったおばあさんの親切にたいへん感謝しました。
そして、水に困っている村の人たちのために錫杖で山裾のあたりを掘り始めました。
すると、たちまち、きれいな清水がコンコンと湧き出し、滝のように流れはじめたではありませんか。
時はうつり、村の人たちは、恵みの水の恩人は弘法大師様ではないかと思うようになり清水のそばに御堂を建てておまつりしました。
この清水は、今も変わることなく湧き出て滝の村落の飲み水はもとより二〇ヘクタールの田畑を潤しています。



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